2020.06.30
この手は誰の手?
6月当初、登園時、子ども達の表情は意外に硬く、挨拶しても必ずしも返事は返ってきませんでした。(マスクで口元が見えないからかもしれませんし、何より、よく知らないおじさんに愛想よく挨拶するはずもありません。)
そこで思いついたのが、大きな手です。これだと、視覚的にインパクトがあります。 最初は人の手をつくりました。指をウサギの耳や牛の角に見立てた小細工もしました。 段ボールでできた大きな手を、手にはめて振ってみました。予想通り、多くの子ども達の顔がほころびました。
気をよくして毎日振りました。しかし、日に日に反応が弱くなっていきました。ワンパターンに子ども達も飽きてきたのでしょうか。
そこで新たに「カニの手」をつくりました。その形に加え、はさみが動くというのは、なかなかインパクトがあったようです。
次に、猫のような手をつくりました。その手を見て、「犬」という子もいました。「熊」という子や、「大きいから虎」という子もいました。どれも正解です。「猫の前足は爪が5つあるよ」と、教えてくれる子もいました。
次は、カエルの手です。「カエルの手は青色じゃないよ」と言う子もいました。「青いからカッパの手や」と言う子もいました。これも、どちらも正解です。「その手には親指がないよ」と形や数に気付く子もいました。
みんなの顔が、ニッコリするのを楽しみに、今しばらく、つくり続けたいと思います。